投資初心者にはつみたてNISAでも難易度が高い

2018年から新しくつみたてNISA(ニーサ)という投資制度がはじまります。

つみたてNISAについてはいろいろなサイトで詳しく書かれているのでこの記事では詳細を省略しますが、要約すると

投資信託を積み立てて出た利益にかかる税金をゼロにしますよ

ということなんですが、これ、投資初心者にとっては何のことなのだか、何が得するのかさっぱりのようです。

実際に、投資経験ゼロの夫につみたてNISAを説明して、まずはやってみないかと打診したところ、「よくわからない」「損しそう」という理由で断られました。

私は4年前からすでに投資を始めていて、投資信託で資産が増えるイメージがわくので勧めてみたのですが、まだ投資を始めたことのない夫にとってはそんなイメージがわくはずもなく、「投資信託とは何だ」と言われてしまいました。説明してみても「???」状態。

わが家の資産形成のために、まずは夫に理解を示してもらわなければなりません。

そして思ったのは投資初心者にはつみたてNISAでも難易度が高いということです。

スポンサーリンク

投資はリスクがあるけどやらないこともリスク

現状、普通預金の利息がほとんど付かなくてお金を寝かしておいても増えないので、わが家の現金資産(普通預金や定期預金)は徐々に株や投資信託に移行していってます。

株や投資信託は投資なので損するリスクが当然ながらありますが、一方で預金を普通預金に寝かしておくことで円の価値が目減りして損するリスクもあるのです。

もしかしたら現在普通預金に貯めている100万円は、30年後には85万円の価値しかないかもしれません。(平成27年から30年前の消費者物価指数を参考に換算)

参考昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?(日本銀行)

一生懸命働いて貯めたお金の価値が未来になるにつれて減っていくとなると一生涯働いても生活がラクになりません。これってお金を現金資産のまま寝かしておくことのリスクですよね。

投資でお金が増える可能性に賭けるか、円の価値が目減りしない可能性に賭けるか、となれば私は投資でお金を増える可能性に賭けます。未来のことはわかりませんけれど。

オイシイ話だけど全く知識のないまま資金を投入するのはおすすめしない

投資信託を使った資産運用は、数あるファンド(投資商品)の中から自分で選んで購入します。そして、私たちの購入資金を集めて投資のプロが運用するということになってます。

その選んだファンドで利益が出ればいいのですが、日本で販売されている投資信託の中には持っているだけで損するものもあります。

さらにプロでも百発百中ではありませんので信頼できる投資先を選ばなければなりません。テキトーに選んでしまうと大切なお金をドブに捨てることになります。

もし損失が出てもそのファンドを選んだ自分の責任となります。お金を預かって運用しているプロの責任にはなりません。そういう金融商品なのです。元本保証してませんからね。

世間では「投資をしよう」という流れになっていますが、全く知識のないまま投資を始めることは資産運用ではなくただの博打です。

投資はやりながらしかわからないこともある

投資はある程度知識が必要で、始める前に勉強しておくことがたくさんあります。しかし、本だけ読んでも、話を聞くだけでも全部は理解できません。

ですから、実践しながら何年もかけて根気よく勉強していくしかありません。やりながらしかわからないことがたくさんあります

投資に関して事前に勉強して少し知識がついて理解できたら、実践してさらに経験をつけていくことになります。

投資したことある人・仕組みがわかっている人からすれば、つみたてNISAはリスクはあるものの、利益に対して通常約20%も取られる税金がゼロになるのですからオイシイ話と考えることでしょう。(逆に積立額や期限に制限があるから使いづらいという人もいますが。)

ここまで偉そうに書いてますが、私はこれまで投資信託や株で選び間違えて損したことがあります。そういうのも経験して買ってはいけないものが少しずつわかるようになりました。

今は様子見で100円から投資ができるので気が楽です。

まずはつみたてNISAと投資信託の仕組みを勉強する

つみたてNISAは初心者でも投資を始めやすい制度だと私は認識していて、夫にも資産運用に協力してもらおうと考えていたのですが・・・断られるとは完全に予想外でした。

そもそも投資について勉強したいという意欲がなさそうです。

わが家のお金の管理は私がしています。

現在、私しか証券口座は開いていない状態なので、夫にも協力してもらって夫婦で老後を含めた今後の資金を作ろうと考えていたのですが、夫が何も知らない状態だと困るので投資信託について意欲的に勉強してもらわなければ始められません。

私だけ知っていて考え方を押し付ければいいということではないですから、投資初心者でも始めやすいつみたてNISAで徐々に投資に慣れていってくれれば良いなと考えてます。

初めての投資はつみたてNISAで

つみたてNISAで積立可能なファンドは現在日本国内で販売されている投信6,140本(2018年8月末時点、投資信託協会データ)のうち金融庁が定めた条件を満たしていて届け出をした141本(2018年9月28日時点、金融庁データ)に絞られているので、その中から好きなもの、将来性が見込めそうなものを選べばよいことになっています。

だから初心者でも始めやすい・・・はず。

それにしても、つみたてNISA対象が100本超えだと初心者だけではなくさすがに私でも選ぶのが大変です。もっと厳しく本数を絞ってもいいと個人的には思います。

とりあえず、これから投資を始めるのなら、金融庁が認めている「つみたてNISA対象」の141本を吟味して投資を始めれば大きな失敗を防げそうです。

いや、でも、つみたてNISAの中にも手数料の高い怪しいファンドが混じっているように私には見受けられますけどね。もしそれを選んでしまって損したら勉強代として割り切るしかないです。

つみたてNISAで一番大切なのは、マイナスになったからといってすぐに売らないことです。じっと耐えて毎月コツコツ投資を続けていきましょう。

それでももし、積み立てていくうちに投資方針が変わったり、途中であまりにもダメそうだと気付いたら乗り換えれば痛みが少ないかなと。

使い勝手が良さそうなネット証券を検討中

夫のつみたてNISA口座のファンドはとりあえず私がいくつか候補を絞った中からさらに選んでもらって始めようかなと考えてます。

リスクがどれだけ取れるか、というのは私と考え方が違うでしょうから、夫の話を聞きながら一緒に選ぶことにします。夫にも投資に参加してもらう方針で取り組みます。

夫にはつみたてNISA対象ファンドの取扱数が多いネット証券で口座を開いてもらう予定です。

SBI証券または楽天証券が今のところ有力候補。

【12/22追記】なんとか夫に理解してもらうことができ、SBI証券でつみたてNISA口座を開くことができました。

私はSBI証券と楽天証券の口座を両方持っていますが、今のところどちらを使ってもサービスにほとんど差がなくて1つに絞って選ぶのは難しい状態ですね。今後20年使うことになるので最初が肝心。悩んでます。

口座開設後に夫がつみたてNISAで投資に慣れてきたら、今メインでやっている株主優待の取得も手伝ってもらいたいと目論んでます。

投資初心者はゼロからスタートするまでの一歩を踏み出すのが大変です。

自分で勉強・経験することが大前提ですが、周りに投資をやっている人がいれば少し教えてもらったりしましょう。

それ以前に投資に使える現金を用意するのが難しいかもしれないですが・・・。投資は余裕資金(生活に支障が出ないお金)で運用するのが鉄則です。

スポンサーリンク

最後までお読みいただきましてありがとうございます!

参考になりましたらぜひシェアしてください。

フォローする