あなたは定期的に保険の見直しをしていますか?
まさか、よくわからないまま保険に入っている…なんてことありませんよね。契約した本人が内容をわかってない保険はいざというときに役立ちません。
2016年は我が家の生命保険を大改革した年でした。
若いころによくわからないままとりあえず入っていた保険を解約して、新しい保険に入り直しました。
我が家の場合、保険の見直しで月17,000円程度節約できることになりました。年額にしておよそ20万円ものお金が浮いたことになります。
保険の見直しで年20万円貯蓄できるようになるってすごいことですよね!
改めて思うとムダな保険にお金を払い続けていたなぁと反省しています。
ムダな保険に入り続けていた期間(5年間)で支払った保険料を計算してみると約100万円も失っていたことになります。高い勉強代になってしまいました。
「保険はマイホームの次に高い買い物」と言われるのも納得です。このまま気にせず払い続けていたら…と思うとゾッとします。
保険は一度しっかり見直せば保障額が過剰になりすぎず固定支出が減ります。
今年我が家がやった保険の見直しについて書き出してみることにしました。
保険の見直しビフォーアフター
今思うとすごく無駄の多い保険に無知で入っていたのでここに書くのが恥ずかしいのですが、どなたかの参考になれば…ということで書きます。
我が家の家族構成
- 夫:31歳、職業は公務員
- 妻:28歳、職業は自営業
- 貯蓄:見直し時1,000万円程度
- 夫婦二人で子供はまだいませんがすぐにでもほしいと思っています。(不妊治療中)
生命保険見直しビフォー(見直し前)
「結婚したら生命保険を」という勧誘文句で結婚した年に加入した生命保険です。
見直し前の保険料月額は生命保険だけで夫婦で26,711円!
保険料が家計に占める割合は夫の給料の手取り額の約12%になっていました。私も働いていますが支払額が多く保険料の負担が家計に重すぎます。(夫の給料のみで生活できるようにしているので夫婦の手取りを合算して計算していません。)
調べてみたところ、子供ありの夫婦で給料の手取り5%ぐらいの保険料が理想とのことです。
以前の保険料は内訳は夫婦でこのようになっていました。(細々書いているので内容についてあまり興味がない方はザッと読み飛ばしてください。)
●夫:保険料月額20,796円/死亡時4,400~8,840万円
【内訳】
- 団体生命共済:保険料月額5,000円/病気死亡2,900万円、災害死亡5,000万円、障害給付金あり(共済のため還付は掛金の4割程度あり、1年定期)
- 団体医療共済:保険料月額1,100円/入院給付金日額6,000円、手術給付金最高24万円、通院給付金日額1,500円(4日免責、夫婦型、1年定期)
- 団体傷害共済:保険料月額7,250円/交通事故死亡2,340万円、その他事故死亡1,520万円、通院給付金日額4,500~9,500円(夫婦型、1年定期)
- 団体生命共済:保険料月額1,000円/死亡500万円、入院給付金日額3,000円、手術給付金3万円(3日免責、1年定期)
- N生命保険:保険料月額6,446円/死亡1,000万円、終身保険100万円、3大疾病定期300万円、疾病障害定期300万円、介護保障定期300万円、入院給付金日額5,000円、入院一時金25,000円(15年定期)
●妻(私):保険料月額5,915円/死亡時1,000~2,350万円
【内訳】
- N生命保険:保険料月額5,915円/終身保険100万円、3大疾病定期300万円、疾病障害定期300万円、介護保障定期300万円、入院給付金日額5,000円、入院一時金25,000円(15年定期)
※夫のほうで夫婦型で傷害保険を加入していたので死亡時の保障が増えます。
夫が加入していた保険は毎月給料から引かれていたので、見直しまで気にしたことがありませんでした。私は保険に詳しくなかったので、夫が加入している保障内容についても調べることはしていませんでした。
中身を確認してみると保障額が必要以上に大きかったことに驚きましたし、なぜか夫婦型になっていて、私が知らないうちに団体共済に加入していることになっていました。
夫が会社の団体保険に入っていて毎月給料から天引きされているという方は要注意です!
生命保険見直しアフター(見直し後)
保険見直し後の保険料月額は夫婦で10,044円になりました。夫の給料の手取り額5%以内におさめることができました。
●夫:保険料月額6,950円/死亡時3,400万円~6,082万円
【内訳】
- 団体生命共済:保険料月額5,000円/病気死亡2,900万円、災害死亡5,000万円、障害給付金あり(共済のため還付は掛金の4割程度あり、1年定期)
- 団体医療共済:保険料月額280円/入院給付金日額3,000円、手術給付金最高12万円、通院給付金日額1,500円(4日免責、個人型、1年定期)
- 団体傷害共済:保険料月額670円/交通事故死亡582万円、その他事故死亡310万円、通院給付金日額900~2,200円(個人型、1年定期)
- 団体生命共済:保険料月額1,000円/死亡500万円、入院給付金日額3,000円、手術給付金3万円(1年定期)
●妻:保険料月額3,094円/死亡時1,000~1,600万円
【内訳】
- K共済:保険料月額2,500円/病気死亡400万円、事故死亡1,000万円、入院給付金日額4,500円~5,000円、手術給付金最高10万円、長期入院特約・障害給付金あり(共済のため還付は掛金の3割程度あり、1年定期)
- S生命保険:月額保険料594円/死亡600万円(解約返戻金なし、10年定期)
私の加入したS生命保険以外は全部定期の共済にしました。
夫のほうはもう少し保障を減らしてもよかったのですが、会社の共済制度で減額しづらい(保険料の払い込み額が少なくなると運営が成り立たないと上から言われる)ため、団体生命共済はそのままにして、医療共済と傷害共済を減らしました。そしてなぜか夫婦型になっていた内容を個人型に変更しました。
生命保険の見直しで考えたこと、やったこと
保険料については月に26,711円かかっていたのを10,044円に減らすことができました。
保険料を夫婦で月1万円程度に抑えられるといいなぁと思っていたので、家計から出してもいいと思える予算範囲で設定することができました。
共済がほとんどなので年に1度、保険料の余剰金の還付があります。還付金を考慮すると夫婦で実質月7,300円程度となります。
本来はライフプランを練ってみても夫婦二人共働きで貯蓄が1,000万円あれば生命保険に入る必要性を感じません。
全部解約して保障ゼロにしてもよかったのですが、夫の保険は職場の都合上ゼロにできないし、子供がいないうちはどちらかが何かあっても遺族年金が出ないに等しいし、これから子供を産む予定でライフプランが変わる可能性もあるし…と悩んだ結果、我が家は予算1万円で保険に入るということにしました。
ただ、いきなり保障をがっつり減らすのは精神衛生上厳しかったです。「もし何かあったらどうしよう」という不安は常にありましたからね。
保険を見直す際にいろいろなことを考えました。
ガン保険は必要か考えた
我が家は夫も私もガン家系です。若いうちにガンになっても不思議ではないと思っています。
ですが、ガンは統計的に歳を取ってから発症するので若いときのリスクは少ないようです。若いときにガンになるかもしれませんが、いつ病気になるかなんて誰もわかりません。不安だからといってあの保険もこの保険もとやるとキリがなくなります。
ガンだけに対処するガン保険よりも、わりと幅広く使える医療保険を厚くした方がいいと考えたのでガン保険は加入しないことにしました。
公務員は傷病手当金があり、自営業者はないので所得補償保険が必要か考えた
公務員の夫は、万が一病気や怪我をしても傷病手当金が出るので、すぐにお金で困ることは考えられません。
しかし、自営業の私は傷病手当金が出ません。病気になれば仕事ができなくなるし収入も減ります。こういったときに役立つのが所得補償保険ですが、検討してみたところ保険料が高すぎて断念。心配だからといって多額の保険料を払うよりも貯蓄や資産運用にまわした方がよっぽど良さそうな額でした。
万が一、私が病気になったときでも貯蓄があって夫が働き続けてくれれば何とかなるはずなので、所得補償保険には入らないことにしました。ただ、今後子供ができたら必要性が出てくるかもしれませんね。
共済は歳を取ると保障が先細りするのをどうするか考えた
見直し後は夫婦揃って掛金の安い共済に加入しました。
共済は掛金がずっと同じでも歳を取ると保障内容がだんだん少なくなっていきます。(保障の先細りといいます。)
「保険は終身で入ったほうが歳を取ってからも安心」とのことで、一生涯の保障を買うために終身保険に入るか検討しましたが、終身保険の総支払額を計算してみると恐ろしいことに…。
そこで、我が家ではある程度貯蓄ができた段階で保険を全て解約するという計画にしたので、今は定期保険にして将来的には貯蓄で対応と考えました。
これも貯蓄家計になってきたからこそできることです。
医療保険の入院給付金は1日目から必要か考えた(日帰り入院)
夫の加入している団体医療保険は制度が古いので、入院4日目からしか入院給付金が出ません。
現在の医療保険の主流は入院1日目から、日帰り入院でも支給されるものがほとんどです。保障を厚くするために入院1日目から給付金の出る医療保険に新しく入るか考えました。
でも、よく考えてみると1~3日の入院で経済的に困ることはまずないので、夫の医療保険は格安の団体医療保険のみにしておきました。(3日程度の入院なら余っている有給を消化すれば給料が出ますし。)
「保険がないと不安」という夫を説得
夫が「保険に入ってないと不安」と言うので説得するのに時間がかかりました。
N生命保険を解約したり団体共済保険を減額するという提案をしたときに嫌な顔をされました。保険の見直しは夫の同意と協力がなければ実行できません。
最終的には私がFP3級の資格を取ったことで、私が立てたライフプランを夫に信頼してもらえるようになったので保障内容について任せてもらえるようになりました。資格を取得してからの説得は効果大でした。
保険のことは自分で勉強したくないし、わからないからFPさんに任せたいという方は相談できるサービスがあるので使ってみたほうがいいです。ただ、無料FPだと商品を押し売りされる場合もあるので、本当に公正な立場から家計を見てもらいたいなら有料FPを探しましょう。
生命保険の見直しで年間20万円貯蓄できるようになったまとめ
保険の見直しは健康だからこそできます。
一度病気をすると保険に入れなくなったり、制限がかかるようになります。何かあってから加入するのは手遅れなのです。
ただ、保険に頼りすぎるのも問題です。加入しているのにいざというときに実は使えない!なんてことは多々あります。ですから、できれば保険に入らず貯蓄で万能に対応できるのがベストです。
長々と書いてしまいましたが、私が言いたいのはよくわからないまま保険に入っているのなら絶対に見直したほうがいいですよってことです。
今加入しているそのよくわからない保険は、いざというときにあなたを助けてくれますか?
あなたはよくわからないまま多額の保険料を払っているのですか?
それってもったいないですし無駄遣いですよ。
私は100万円を失ってしまいましたが、早いうちに知ることができて良かったと思ってます。
保険の見直し時に参考になる書籍です↓